「おもちゃ」その②
- hitoshi101306
- 2025年6月21日
- 読了時間: 2分
1972年(私は小学5年生)は空前のボーリングブームだった。毎日のようにTVで番組が放送され、中山律子さんなどの女子プロのスター選手が現れた。
実際のボーリングはまだやった事がなかった私もTVでボーリング番組を見るのは大好きだった。
そんなある日、例のごとくK君から今度は「ボーリングゲーム買ったんだ。遊びに来なよ。」いつものようにワクワクしながらK君の部屋に入ると長方形の箱に選手が投球している絵が書かれたE社(前回の野球盤と同じメーカー)のボーリングゲームが机の上に置かれていた。
「開けていいよ~」「えっいいの~」箱のふたを開けるとそこにはTVで見るボーリング場が完璧なまでに再現されていた。
レーンは本物のフロアのごとく、投球するプレイヤーの人形も右手の肩にばねが仕込まれており手前に引く事でそこに置かれた球をさながら人間が投球している様にはじく。もちろん球は黒色だ。そして投球された球も自動で返球される。確か底に付いていたネジを調整する事でカーブする球も再現出来るようになってたと思う。
「すっすごい!なんて良く出来ているんだろう・・・これ欲しい!」
その日以来、TVCMが流れるたびに親にアピールしていた。このボーリングゲームに関しては、誕生日なのかクリスマスプレゼントだったのか?私にだったのか弟にだったのか今となっては定かでない。
そしてある日、父親が「ほら欲しがってたボーリングゲーム買って来たぞ!」「やったー!」私と弟は飛びついた。しかしなぜか箱が異様にでかい!箱を開けて出てきたのは真っ赤なしゃもじ形のプラスチックのかたまりだった。投球するプレイヤーの人形など無く、代わりに傾斜についた投球台を使い高いところから球を滑らせて投球するもので、びっくりするほど原始的で手が抜かれていた。そして球もそのまま銀色!
「えっ!ひどい!ひどすぎる・・・」「こんなボーリング場はどこにも無い!」
この頃から父親との確執に弟も参加する様になった。(笑)
次回は「おもちゃ」その③・・・「光線銃」