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「おもちゃ」その③

  • 2025年9月15日
  • 読了時間: 2分

1970年頃だったと思う。またまた例のごとくK君から「面白い物買ったから遊びに来なよ」と声をかけられた。

(今度は何かな・・・)

K君の部屋に入ると、お金持ちが良く居間に飾るような動物の首のはく製を模した、ライオンの頭部の飾り物が掛けられていた。するとK君はおもむろに机の引き出しから銃を取り出し、ライオンめがけて引き金を弾いた。

 「ガオッ=‼」(目も光ったかな?) 「カッコイイー‼」(これ欲しい!)N天堂から発売された光線銃のおもちゃだった。確か3種類あり、一番安価なものが光線があたるとビール瓶

の先端が吹き飛ぶもの、そしてライオンの壁掛け、最も高価なものは、応接間に飾るような

額縁の付いた日本画を模したもので、確か絵の中で鳥が飛んでおり上手く光線があたるとくるくると回って落下する様なものだったと記憶している。

 そしていつも通り買ってもらえたのは一番安価なビール瓶のものだった。(本当は当然ライオンか鳥が欲しかった)

 父は「開拓時代のバーにいる西部ガンマンみたいで格好良いだろう」と言って僕を説得した。

 (別にここは日本だし・・・とっくに開拓されてるし・・・)

買ったその日に父と弟と3人ですぐに遊んでみた。瓶の中心部のレンズに光が当たれば、ビニールでできている瓶の先端部分が飛び上がるしくみだ。

 30分も遊ぶと皆完全に飽きた。父がポツンと「部屋の装飾という事を考えたらライオン

の方が良かったかもな。」

 「だ・か・ら・・・・・・・」

次回は「おもちゃ」総集編

 
 

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